作ってます

イブーデザインズ デザイナーの大川真起子です。   ブログをご覧いただきありがとうございます。   アパレルメーカーさんは大体はシーズン(春夏・秋冬)に分けて半年前にコレクションを発表し、   各取引先(セレクトショップや専門店など)からオーダーをまとめて、   シーズンが来る1〜2ヶ月前くらいまで生産をして商品が店頭に並びます。   ですが、イブーデザインズとしてはこのやり方では全くやっていけません。   理由はまず自分の手で売っていこうとしているため、そもそもの卸先をほとんど確保していないということと、   大量生産を目的としていないというところからです。   ギャラリーや催事・イベントなどで自分のデザインしたもの、作ったものを直接手から手へ届けたいという想いがあるのです。   なので今はまだまだ少量生産。少しずつ届けています。   ただ、商品には生地代・付属品代・縫製代などの費用がかかっていますが、各展示販売場所では卸価格での取引になるので、   上代から卸値になったものからさらにこれらの費用を引いたときに自分にちゃんと利益が残るようにしなければなりません。(あたりまえですが)   大量生産が可能なブランドメーカーさんなどは数をまとめてその分工賃を安く抑えたり、または海外に発注したりと諸費用を抑えることができたりしますが、   これもまたイブーデザインズでは少量生産のためできません。   イブーデザインズの商品はこれまでに信頼できて、少量でもお願いできる縫製技師さんにきっちり縫っていただいてきました。   縫製技師さん探しも色々と苦労したときもありました。   今でも双方がお互い納得できる工場さんや縫製技師さんを見つけ出すのは本当に難しいと思っています。   それでもお願いしてがんばって生産してきましたが、去年までがんばってきて、やっぱり諸費用がかかりすぎています。   ありがたく少しずつですが展示販売にお越しくださるお客様が増えつつあり、販売してきた商品数も増えてきているのにいつまでたっても苦しいんです。(切実…)   年末まで「続ける意味」をずっと考えて悩んでいましたが、やっぱり続けていくことに決めたのだからここをなんとかしなければなりません。   よく考えると、デザインと型紙の製作だけが自分の仕事と思い込んでいて、自分自身のエネルギーがあまり注げていなかったことにも最近気づきはじめていまして。(そういえばやたら型紙ばっかり引いてたなーと)   正直、これを言うと、クオリティを心配するお客様は離れて行ってしまうかも…とか、ハンドメイド作家みたいに思われてしまいそうで嫌だなー…と怖がっていたのですが…   今年からは自分で縫製できるものは自分で縫っています。   シャツや複雑なアイテムなど、これを縫う技術は自分にはない(自分で型紙引いておきながらですけど)、これは縫製を依頼したほうが効率が良いなどというものは今までどおり、信頼できる場所に縫製をお願いしていますが、   もっと自分のエネルギーを使わないとと思い一度このやり方でやってみようと思いました。   ということで、先月のイベントの終わりからずーーーっと1ヶ月。縫い続けています。   Image 2016-03-16 at 19.58   出かける用があるときは1日にまとめてあちこちいって、製作時間をしっかり確保しながらみっちり引きこもってずっとやってきました。   毎日縫うことばっかり考えて1ヶ月過ごしてきました。   縫製に自信があるかと言われば、…正直わかりません。でも自分がOKだせないものを作り出さないように、神経使ってがんばって縫ってきました。   もちろん家庭用の小さなミシンで縫っているのではないですよ。職業用ミシンでガンガン縫っています。   もう、肩こりとか、腕上がらないとか笑 満身創痍です。   でもあともうちょっとで終わります。今日で。今日の夜で全部終わります。(一旦終わるだけです)   もし自分の作った商品で、厳しい言葉をもらうようならそれも勉強。おっかないですけど、イブーデザインズの商品を見に来てください。   dm-最終   dm-2   _________________________________________________________________   2016年3月1日よりブログを引っ越しました。   2016年 2月までのブログは こちら からご覧いただけます。   _________________________________________________________________